コツコツ続けるためのコツ
- 清水碧
- 2018年9月12日
- 読了時間: 5分
今日は勉強などの作業をコツコツ続けるためのコツについて書こうと思います。 コツコツ続けるというと、熱意がいるというイメージがあると思いますが、私はそれは少し違うと思います。もちろん熱意や意欲というのは必要なのですが、どちらかというと「淡々と」という言葉が一番しっくりくるのではないかと思います。コツコツ続けるためには、熱意を持って「続けてやるぞー!」と気合を入れてやるのではなく、淡々とやるということが大事だと思います。
例を示した方が分かりやすいので、単語を覚える場合について書いてみます。では、仮に単語を毎日10個覚える、と決めたとします。ですがなかなかそれを続けるのは難しいですよね。コツコツ続けるのを挫折してしまう原因として考えられるのは、一度中断してしまったらもうダメだと思う心理です。例えば単語を一週間、つまり7日間覚え続けたのだけども、8日目に具合が悪くなったとか、どうしても用事ができたなどで、覚える作業ができなかったとします。このようにずっと続けていたのに中断してしまった場合に「あーもー、だめだあ~」という風に諦めてしまったり、放棄してしまうことがよくあります。これが良くないです。
何かを何か月とか何年とか何十年とか続けている人であっても、365日ずっと、同じペースで同じことを一度も休まずできるということはほぼありません。ですので、ずっと続けていて、たまたまできなかったりしても「あーだからもういいや」という風に思って投げやりになったり、「ずっと続けてきたけど、1日できなかったから自分はだめなんだ」というのを言い訳にして放棄しないことが大事です。1日、2日くらいできないこともあるので、そういう時に、コツコツが途切れてしまったという風に思わないことです。ところどころ途切れるものです。ところどころ途切れながらも、全体として細い線で繋がっていれば、それで良いと思います。ですので、途中でできない日があってもだめだと思わずに、また次の日から普通に再開すれば良いです。何か大袈裟に考えずに、また次の日から淡々と続けていけば良いです。
もちろん、ずっと続けてきたものを1日とか2日中断した場合は、少し力が落ちたなとか、ペースが分からなくなったなと感じると思います。ですが、だからこそ、また「だめだあ~」と一人で落ち込まずに、ずっと続けてきたものを休むと少しペースが乱れるのは当たり前なので、当たり前だと思って続けてみてください。また続けていれば戻るので、また戻る!と思って、最初は少しペースが狂うけど、再開して、淡々とやっていけば大丈夫です。
次にコツコツでもう1つ大事なのは、今のように例えば1日10個、1週間単語を覚え続けてきて、7日間覚えて、8日目に何らかの事情で覚える作業ができなかったとします。それで、9日目に再開する時によくありがちなのが、8日目に覚えられなかった分を9日目に取り戻そうとしてしまうことです。本当は1日10個覚えるはずなのに、昨日できなかったから昨日の分まで取り戻さないとと思って、9日目に20個覚えようとする、それをやらない方が良いです。
そういう風にやると、とてもしんどくなりますし、やはりコツコツやるという場合は、できるだけ同じ量とか同じテンポとか同じスピードでやった方が良いです。ですので、急にある日だけ量を増やしたり減らしたりというのは基本的にはやらない方が良いと思います。特に一旦中断してしまって、再開した時は、先程述べたようにペースが少し掴みにくくなっている場合が多いので、そういう時に量を増やしてしまうと、余計に「自分出来ていない」という風に感じてしまいます。
ですので、具体的に言うと、7日間単語を10個ずつ覚えていって、8日目に覚えられなくても、9日目には、また10個覚える。7日目の続きから10個覚える。8日目の分を取り戻そうと思って20個覚えようとしないということが大事だと思います。
そういう風に同じペースでやっていって、出来なかった日の分を取り戻そうとしないことで、全体として長い目で見た時に、上手くペースが保てるようになると思います。
とは言っても、どうしても具合が悪い日や、用事がある日など、いろいろありますよね。ですのでそういう時は、コツコツ続けていって、ペースができてくると、そのようないろいろな事情によって、単語を10個覚えるとしていたけど、今日は例外的に5個とか、あるいは今日すごくやりたい気分だから、15個覚えるという風に調節していっても良いと思います。
ただしこれは、あくまでコツコツやっていくというペースができてからの問題で、それまでは基本的に自分の状態や周りの状況などがいろいろ変わっても、決まったものをやっていくのが良いと思います。
そうすると、毎日同じように単語を10個覚える作業をしても、体調が良い時は覚えられるけど、悪い時はなかなか覚えられないと感じることがあると思います。ですが、それでも良いです。そうすると「ああ体調が悪い時は覚えられないんだな」とか「自分は体調が悪いんだな」というのが分かりますし、覚えられなかったら覚えられなかったで、そのまま何とか取り組んでみます。無理して覚えるというよりも、同じように取り組んでみて、覚えられる日と覚えられない日があるんだなということを自分で実感していくことが大事だと思います。いつも同じように淡々と勉強していって、覚えられる日と覚えられない日があるなというのを実感して自分のペースを分かっていき、調節できるようになっていくことが大事だと思います。

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