こなれた韓国語とは②-自分のものにしている単語や表現を増やすには―
- 清水碧
- 2022年1月19日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年4月20日
『こなれた韓国語とは』の記事の最後で、「こなれた韓国語にもアップデートが必要」と書きましたが、ここではそのアップデートの方法について書きます。
結論から言うと、自分で使ってみることです。ですがこれだけではきちんとした答えになっていないので、詳しく説明していきます。
使ってみたい単語や表現がある場合に、自分で使ってみることが大切だとは分かっていても、実際には躊躇してしまってなかなか使うのが難しいですね。そうしてそれらの単語や表現を使わないでいると、一向に上達しないままになってしまいます。
それでは、ある単語や表現を用いるハードルを下げるためにはどのようにしたら良いか、私なりの考えを書きます。これは韓国語教師というより韓国語一学習者としての私の意見かもしれません。
私はまだ自分のものにしていないけれど使ってみたい単語や表現を使う基準として、それを用いた場合に「相手に失礼じゃない」と判断したら使ってみるようにしています。自分の韓国語が下手だ、間違っていると思われても良いと思うことが大切です。プライドや恥ずかしさを気にしないことですね。
具体的に例をあげて説明してみます。例えば、理由を表す語尾に“-아/어서”ばかり用いている自覚があるとします。その場合、もし正確なニュアンスが分からなくても“-기 때문에”, “-으므로”なども同じように理由を表す語尾として用いられると分かっており、おそらく同じ文脈で用いたところで相手に失礼になることはないであろうと私の場合は思います。
そうしたら、もしかしたら前後の文脈やそれぞれの語尾の意味や用法によって多少不自然になることがあるかもしれませんが、自分の韓国語がちょっと間違っていると思われるくらいならよしと思って使ってみます。そのようなことを繰り返すうちに、上にあげた語尾(“-기 때문에”, “-으므로”)も自分のものにしている語尾になっていきます。
それができるようになってきたら、次はもう少し挑戦の範囲を広げて、理由を表す語尾の中でも、もう少し特定の場合に限って用いられる “-길래”, “-은지라”なども使ってみます。このようにして“-아/어서”ばかり用いていたところを“-기 때문에”, “-으므로”なども用いるようになり、さらに “-길래”, “-은지라”なども用いてみるようになると、かなりいろいろと変わってきます。
今回は語尾、その中でも理由を表す語尾を例にして説明しましたが、語尾ではなく名詞や動詞、形容詞、副詞などの場合も同様です。できるだけ失礼じゃない、リスクが少ないと思ったものから使ってみます。
副詞などは失礼になるリスクが低いかなと思い、私はいろいろ使ってみるようにしています。例えば以下のようなものです。
日本語で「ついに」と訳されうる
“드디어”, “마침내”
日本語で「すぐに」と訳されうる
“금방”, “바로”, “조맘간”
日本語で「既に」と訳されうる
“벌써”, “이미”
日本語で「あまり~でない」と訳されうる
“그다지”, “별로”
この記事に書いたことは私も日々模索していることで、私がこれから使ってみたいと思っている単語には次のようなものがあります。
“기특하다”, “대견하다”, “의젓하다”, “장하다”
ラジオなどを聞いていて子どもを「すごい」、「えらい」と褒める際に用いられるように思うのですが、私自身はそのような場合に今のところは“대단하다”や“훌륭하다”としか言えない気がします。ですので、機会を見て上の単語もトライしてみようと思っています!(^^)!
この記事ではこなれた韓国語のアップデートの仕方ということで、自分のものにしたい単語や表現を増やす方法について私なりの考えを書きました。
ですが、ネイティブをよく観察していると、意外と文末は基本的にずっと해요体で話していたり、ある人は口癖として同じ単語や表現をよく用いていることが分かります。(この人は強調する際に〇〇をよく用いるなど)
ですので、単語や表現を増やすこと、増やそうとすることは大切ですが、そこにあまりストレスを感じずに、まずは今自分が持っている単語で表現できることだけでもすごいと自分を褒めてあげることも大切です。

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