「外来語の発音規則を学ぶ講座」について
- 清水碧
- 2020年1月7日
- 読了時間: 3分
ここでは「外来語*の発音規則を学ぶ講座」について紹介します。本講座は、韓国語上級学習者でも韓国語で話す際に、外来語が日本語風の発音になっている場合が多く、韓国語式の外来語発音の習得が難しいと気づいたことから考案しました。韓国語で話す際に、日本語風に外来語を発音しても通じる場合が多いため、ネイティブにもなかなか指摘されません。そして自分でもそのことに気づいていても、やり過ごしている場合が多いかと思います。
しかしその結果、特に上級学習者の場合、外来語の部分だけが浮いて聞こえてしまい、もったいないと感じます。逆に言えば、外来語の部分をきちんと韓国語式に発音することで、韓国語会話がぐっと洗練された印象になります。
韓国語学習において外来語は、個々の単語を覚えることはあっても、どの外来語の音がどのようにハングルで表記されるのかを体系的に学ぶ機会はほぼありません。個々の単語を覚えることはもちろん重要ですが、規則を知り、体系を理解することで、より効率よく単語を覚えることができます。また、初めての単語に出会った場合でも、規則を知っていれば推測することがより容易になります。
そこで、本講座では全3回の講座のうち、1、2回目は국립국어원が定めている "외래어 표기법"を中心に、外来語をハングルで表記する規則を学びます。"외래어 표기법"自体は誰でもインターネットでアクセスすることが可能ですが、言語学的な知識がなければ理解が難しかったり、中心的な部分と周辺的な部分を判断するのが難しいため、講座では私が必要な部分を抜粋し、説明を加えます。
全3回の講座のうち、3回目の講座は1、2回目とは少し違う内容を扱います。3回目は、受講者の方々が興味のある分野、身近な分野の外来語を調べてきて、使って覚える時間にしたいと思います。興味のある分野、身近な分野とは、例えば音楽、食べ物、美容、スポーツなど様々だと思います。
上で、外来語がハングルで表記される規則を理解することが大切であると書きましたが、よく用いる単語については覚えてしまった方が合理的です。興味のある分野の外来語を整理して覚える機会は少ないため、これを機に覚えてしまいましょう。そして、今後韓国語で話す際には、外来語の部分も自信を持って言えるようになることを目指します。
3回の講座に共通していることとして、毎回講座の前に、事前に私が講座の予習内容をE-mailでお送りします。予習をするのも講座の一部なので、自分なりにやってみてください。(予習について詳しくはこちら「講座の「予習」について」)
最後に、本講座では外来語を扱いますが、英語の知識が特別なくても問題ありません。韓国語が対象レベルであればきちんと理解できるように授業を構成するのでご安心ください。
*本講座における「外来語」は「英語」を指します。
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