韓国語を使って韓国と関係のないことをする
- 清水碧
- 2020年1月27日
- 読了時間: 3分
普段は韓国語や韓国語学習の魅力について語ることが多いですが、今日はツールとしての韓国語について書きます。
まず、韓国語学習者は、私を含めて基本的に韓国語や韓国に興味のある人が多いと思います。ですので、韓国語を使う場面も「韓国に関係する」という前提があった上での、例えば、食べ物、音楽、美容、小説などであったりすると思います。
もちろん、韓国語を用いて韓国の人と日韓共通のテーマについて話すこともあると思います。例えば、教育、就職、病気などです。ただしこのような場合も、日本ではこうだけど、韓国ではこうだという、やはり日韓の状況について情報交換する場合が多く、韓国とどこかで関係している話になると思います。
一方で、韓国語をこのように用いるのではなく、韓国とは関係のない出来事についてツールとして用いることも、語学を習得する醍醐味の1つであると実感しています。
例えば、自分が興味を持っているアメリカの洋服ブランドや化粧品ブランドが韓国には出店しているけれど、日本には出店していないとします。韓国に出店しているため、韓国語版のHPやSNSのアカウントがある場合、韓国語が分かればアクセスできます。
ただしこの場合、あくまでも韓国語はツールであって、自分が興味があるのはアメリカのブランドです。もし日本に出店していて、日本語でアクセスできれば日本語でしていたことを、たまたま韓国語で行うということです。
他の例をあげてみると、世界的なニュースで、日本ではあまり報道されていないけれど、韓国では多く報道されているニュースがあったとします。日本でそのニュースを見て、もっと詳しく知りたいと思っても、なかなか情報がない場合に、韓国語でアクセスすると多くの情報が手に入る場合があります。
この場合も、韓国語はツールとして用いているのであって、本当に知りたいのは韓国とは関係のないニュースです。ここでも、日本語でアクセスできれば日本語で行うことを、韓国語で行うということになります。
このような現象は英語の場合、非常によく見られます。上記の例の場合でも、日本に出店していないブランドの英語のサイトがあれば見てみたり、日本で報道されていないニュースであっても、英語であれば情報が手に入る場合に英語で調べてみたりといった具合です。
韓国と関係のある出来事について韓国語を用いることは楽しいし、実際にそのような場面が多いと思います。ですが、韓国とは関係のない出来事について韓国語を用いることも、韓国語を習得したからこそ世界が広がることを実感できる、素晴らしい体験であると思います。

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